【切ない】学生時代のバイト先で出来た友人は家が貧困、父親が酒乱で高校中退して逃げてきたと言う子だった。アノ子が歌ってた「椰子の実」が忘れられない
私は学生時代にアルバイト先で出来た友人で、
家の貧困と父親の酒乱に耐えかねて、単身南の方の県の離島から高校中退で逃げるように上京して来たって言う子がいたのよ
飲んだ時一度だけポツリとそんな話をして、その後は全く身の上については訊いても、
笑って濁して話さなくなった
家の貧困と父親の酒乱に耐えかねて、単身南の方の県の離島から高校中退で逃げるように上京して来たって言う子がいたのよ
飲んだ時一度だけポツリとそんな話をして、その後は全く身の上については訊いても、
笑って濁して話さなくなった
ある秋の日に、その子を誘って一緒にドライブして海岸を見に連れて行った時に、
その子が海を見ながらしみじみと「椰子の実」を歌ってね
その翌年私は卒論と就職活動に忙しくなってバイトも辞めて、その子とはやり取りしなくなってしまったけど、
あの歌は忘れられないわ
あまっちょろい自己憐憫とかでない、染みるような寂しさが伝わって来てね