【今度は守りたい】小さかった頃、両親と行った親戚宅でその家の飼い犬と遊んでいた。大人しい犬だったのに、急に私にカフッと牙を当ててきた。あれは甘噛みだったのに…
504: 可愛い奥様@\(^o^)/ 2017/06/04(日) 23:47:24.03 ID:LmBiUWBq0.net
※一部に不快な表現があります。注意して下さい
自分がまだ小さかった頃、両親に連れられて親戚宅にお邪魔したことがあった。
大人同士が客間で話している間、私は縁側で、その家の飼い犬に相手をしてもらっていた。
そっとなでて、話を聞いてもらって、雑草で編んだ花環をプレゼントして。犬もリラックスしてくれたのか、
私にカフッと牙を当ててきた。
今思えばあれは親愛の甘噛みだった。そっと触れるための「手」をもたない生き物が、
最大限の注意をもって、まだものの道理もわからない人間の幼児にしたこと。
だが幼児の私は「犬の牙が当たった」時点で恐怖で泣き叫んだ。思えば、出血どころか牙痕のひとつもなかった。
その犬はそのゴタゴタのせいで、飼い主が手放した・・・と、親に聞かされた。
長じて社会人になり、「手放した」の意味するところに思い至った。よくて放逐、最悪は保健所。
あの優しい犬は、私の誤解とパニックを契機に、生きる場を追われ、最悪は命を奪われたのだ。
「悪いのは私を連れてった親だし。些細な理由で手放した飼い主だし」と思いながら、何かが澱んでいた。