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【親父の思い】母の元旦那が癌で死んだ、俺にとってはただのアル中DV毒親で悪意しか感じない男。遺品整理の要請が掛かり母と暇な妹の3人でアパートに向かった。

   


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180: おさかなくわえた名無しさん[sage] 2019/11/28(Thu) 13:41:26 ID:mlBObB9g.net
母の元旦那が癌で死んだ、俺にとってはただのアル中DV毒親で悪意しか感じない男
親族に乏しい男の遠縁から遺品整理の要請が掛かり母と暇な妹の3人でアパートに向かう
嫌な事は力を合わせてさっさと済ませよう、くらいの動機
アル中の印象と違い部屋は驚くほど片付いていた、と言うより物が少なすぎて散らかり様が無い
迷う事なくあらゆる物をゴミ袋に放り込みあっという間に整理は終わった
一息付いてウロついていると押し入れの枕棚にブリキのケースとアルバムを見つけた
俺達兄妹の成長アルバムみたいだ、写真は母が贈ったのか?今さら気色悪い野郎だ
ケースを開けると素っ気ない大学ノートが十数冊出て来た、男の日記の様だ
時間があったのと他人のプライバシーを覗くと言う下世話な興味からなんとなく日記を読み始めた
くたばる半年前辺りまで日々2,3行の簡素な内容がつづられている
ふと思い立ち俺達と暮らしていた頃の日記を読んだ、そこに書かれていた事

妹が産まれてしばらく経った頃、母はノイローゼ気味になり俺達(主に俺)に手を上げ始めた
実家から遠く離れ頼る者無き状態が続いた
ある時俺を叩いた母に激情して男は母を殴った、すると母のDVは収まり母子の関係は正常に戻った
それ以来男は家に帰ると酒を煽り大声を出したり物に当たったりする様になった
男を恐れて母子が安寧になるならそれで良い、母親に暴力を振るわれる地獄と比べたら粗暴な父親の方がずっと良い
そんな生活が一年ほど続いたが、遠方から来た母父が荒れた部屋を見て男のDVを認知してしまう、そして離婚
何度も家族に対する懺悔と苦悩が書き連ねられてた

ずっと妙だと思ってた、ネットで読む毒親と違い俺は親父に殴られた記憶が無い、覚えてるのはただ大声を
あげ物に当たってる姿だけ、そして子供の頃に時々見た親父が笑顔でベビーカーを押してくれる夢

うちの家庭は俺が息子を叱ると嫁と息子が仲良くなって上手く廻る様だ、因果は巡ると言う奴か
もうすぐ親父の10回忌なので記録まで


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