【怖い】Fさんのつきまといが落ち着いたある日→夜中の運転を終えて会社に戻ると、他には社員が 誰もいませんでした→しかしそこには…
そうすることで、周りの同僚も気をつけてみてくれるようになり、一旦は治まったのです。
Fさんのつきまといが落ち着いたある日、夜中の運転を終えて会社に戻ると、他には社員が誰もいませんでした。
私の入社時期は忙しさのピークだったのが、皆さんそれぞれ落ち着いてきた時期だったので、特に何も思わずそのまま仕事を再開しました。
そして、コピー機へ向かおうと席を立つとフロアの入口からFさんがこちらをじっと見つめていました。
薄暗いのもあって、普通にホラーかと思ってビックリした後で、いつからそこに???と別の恐怖が・・・
「お、お疲れ様です・・・」
とだけ声を掛けて、横を通り抜けコピー機へ向かうと後ろから声を掛けられました。
「私ちゃん、最近みんなに邪魔されてお話できなくてごめんね。
これ、食べて、お仕事頑張るんだよ。」
と見覚えのある、ビニール袋と明太子を差し出してきました。
「Fさん・・・あの、明太子、要らないです・・・。
仕事ないなら、早く帰って寝た方がいいですよ・・・。」
既に夜中の4時半。
いま思うと、ほかにもツッコミどころはあるし、こんな煮え切らないような言い方は良くないと思うのだけれど、20歳の私にしては頑張った。
Fさんは、少し悲しそうな顔をするとすごすごと荷物をまとめて会社を後にした。
ふぅっと一息ついて、作業を再開し、班のホワイトボードを見ると
Fさんは明日は9時出社予定と書いていたので、私は8時まで仕事をして13時出社予定と書いて、会社を出た。