【友やめ】中学校から15年以上一緒につるんでた5人グループの1人が、職場で出来た共通の趣味の友人を優先するようになった→そんなある日、仲間のうち1人が病気にかかり…
だけどその中のひとり【T】が職場で出来た共通の趣味の友人グループの方を優先するようになって
平気で自分らとの約束を当日ドタキャンしたり、
自分らと遊んでいる途中でそっちのグループに呼び出されたら突然抜けたり
みたいなことを繰り返されるうちに疎遠になっていって他の4人と遊ぶ機会が減っていった。
数年前、4人のうちのひとり【N】が助からない病気に罹患した。
自分たち3人は日に日にやつれていく【N】を馬鹿話混じりで励ましたり、車椅子で一緒に散歩に行ったりもした。
【T】には皆で何度も連絡したが、「大袈裟。今の医学の進化で治らない病気などほぼほぼ無い。」
と病院に姿を見せることはなかった。
恐らくその時も共通の趣味の友人グループを優先していたのだろう。
ある時、3人で結託して無理矢理【T】を病室に連れて行った。
初めて骨と皮だけになった【N】を見た【T】。
すると今までの態度は何処へやら。
「こんな状態の【N】に何も出来ない俺『ら』が恥ずかしい」
とその日から毎日のように見舞いに訪れた。
当然、病院に来なかったその間に自分たち3人がどう看病をしていたかなど知る由もない【T】は、
『俺だけが【N】に献身的になっている』という勘違いの驕りを自分たちに見せびらかしていた。
「もっとお前らも親身になってやれよ!【N】がかわいそうだろ!」と。
入院から一年後、【N】は逝った。
【T】はそれから一度も墓参りに訪れていない。