【衝撃的】子供の頃、読書が大嫌いだった→読書家な友達のAちゃんに私「本って何が楽しいの?文字ばっかり、絵もないのに…本を楽しめるAちゃんが羨ましい」→すると、次の日…
661: 名無しさん@おーぷん 22/08/28(日) 13:09:28 ID:zi.o5.L1
子供の頃、読書が大嫌いだった。
友達のAちゃんは真逆で、本が大好きで、成績も良かったから比較されることもあった。
Aちゃんに、「本って何が楽しいの?文字ばっかり、絵もないのに。本を楽しめるAちゃんが羨ましいよ。私も好きになりたい。でも無理」と話した。
その翌週、Aちゃんが紙をホチキス止めした手作りの冊子を渡してくれた。
表紙には「美味しそうな物語」と書いてあった。
友達のAちゃんは真逆で、本が大好きで、成績も良かったから比較されることもあった。
Aちゃんに、「本って何が楽しいの?文字ばっかり、絵もないのに。本を楽しめるAちゃんが羨ましいよ。私も好きになりたい。でも無理」と話した。
その翌週、Aちゃんが紙をホチキス止めした手作りの冊子を渡してくれた。
表紙には「美味しそうな物語」と書いてあった。
読んでみたら、色んな小説の、美味しそうな料理の描写だけAちゃんが抜き出して書き写してくれていたんだ。
私はお菓子作りや料理が大好きだったから、Aちゃんは「料理の描写なら楽しめるのでは」と考えたんだろう。
赤毛のアンのいちご水、江戸川乱歩の少年探偵団シリーズの中に出てくるお菓子の描写、宮沢賢治の銀河鉄道の夜のリンゴやチョコの描写、北大路魯山人の湯豆腐の話は今でもはっきりと覚えている。
そしたら本がみるみるうちに好きになった。こんな料理があるんだ、へえー、この料理はこんな風に描写出来るのか!あーわかるわかるこの感じ!と初めて文章に共感する体験をした。
今でも私は本を読む。
Aちゃんは途中で転校してそれっきり会っていない。
あの時Aちゃんが私のために物語を選んでくれなかったら、ずーっと本は嫌いだったはず。