食事場所で話し合う男女がいた。どうやら男が恋愛相談中で次第にヒートアップ→男「なんであいつは●●を選んだんだ?俺ならあいつを幸せに…」女「アンタさぁ…」
とある広めの食事場所で俺が遅い昼飯を食っていたら、近くの席で一組の男女が話をしていたんだ。
最初はカップルかと思っていたんだが、どうやら恋愛関係は皆無の知人同士(または姉弟あたり?)の様子。
男の方が恋愛相談してたみたいで、段々ヒートアップして音量が大きくなってきて。
「なんでアイツは、俺じゃなくて〇〇と付き合い始めたんだよ!?」
「俺ならいつまでもアイツを守ってやれるのに!」
とか大真面目に叫んでて、俺は『アイタタタ・・・』とか思ってたら、それは女の方も同じだったようで
「バッカじゃねーの?」とバッサリ切り捨てた上で、
「アンタ昔、『学校がテロリストに占拠されたら、自分が華麗に全員倒して学校を解放するんだ!』とかの妄想してたタイプでしょ?」
コレで動きを止めた男に、更にたたみかける女。
「そんなの実際には無理だって分かってるよね?
アンタがイイ歳して言ってるのはそういうのと大差無いからね?
自分から『守る』とか言っちゃう英雄願望過多のヤツが、実際に動けた事例を聞いた事無いわ。そんなんだから、誰にも相手にされないんだよ。現実見たら?」
男、完全に硬直。それを一瞥した女は席を立って
「じゃ。ここは払っておいてあげるから、もうこんな事で呼び出さないでよね」
そう言って、颯爽と去っていった。
何が修羅場かというと。
女のセリフが見事に俺にも刺さって、当時のアレコレをガッツリ思い出して悶えそうになった事。
一人だったら、絶対に OTL(失意体前屈)か、壁に向かって体育座りかしてたと思う。
見回した感じ、店内には女のセリフでダメージ食らってる男がそこそこいたから、
中学時代の『あの病気』に罹った人間はけっこう居たんだなと再確認した。
あと、その女に軽く惚れそうになったw