【愕然】在宅の仕事が終了した後、マンションの清掃をしてる俺→ある日、爺婆たち「今度スマホとパソコンの教室を開いてくれないか?」俺「分かりました。では~」→当日・・
俺が29歳の時。
同じマンションに住んでいて俺は在宅の仕事で稼いでいた。
個人事業主ってやつね。
なので一通り仕事が終わったら暇なのでブラブラ散歩したりマンションの草むしりや清掃を爺婆たちとやってた。
ちなみにマンションの一部住人からは金持ちボンボンのニートと思われていた模様。
ある日その爺婆たちとお茶会しながら今度スマホとパソコン教室開いてくれって言われた。
シニア世代にスマホとかが流行り始めた頃、爺婆は近くに詳しい人がいるのだからそいつに教えてもらおうと思ったらしい。
ちょうど仕事が終わってしばらく間を空けようと思っていたからOKした。
報酬は1人ワンコインと夕食のおすそ分けとか。期間は約3ヶ月ぐらい。
ちなみに俺の部屋でやることになってた。
1LDKに俺が1人で住んでいたので部屋は広くて余ってたから。
そしてその最初の授業の日に来たのが爺婆6人と当時中学卒業して春休み中だった嫁が来た。
あれ?なんか若い子いるけどどうしたの?って聞いたらスマホもパソコンもほとんどできない今どきの子ではないことが判明。
というのも習いに来た爺さんの孫なんだがご両親は他界していて、そういったハイテク機器とは無縁の生活だったらしい。
携帯も爺さんも古いらくらくホンだし、嫁も古い二つ折りだった。
爺さんはずっとそのことを気にしていたらしいがどうしたらいいのか分からず結局何も出来なかったらしい。
嫁もスマホ欲しいとかわがままも言わなかったらしくてずっと子供の頃からの携帯使ってたそうだ。
いい話すぎて俺は涙目。
ともあれ、事情は分かったので最初はスマホの仕組みをレクチャーして何が出来るのかを説明していった。
そして2回目の授業の時に爺婆と嫁を引き連れて電気屋にスマホを買いに行った。
全員がスマホを購入してメールのやり方や電話の仕方、物の調べ方、アプリのインストールの仕方、カメラの使い方などを教えていった。
その頃になると夕食のおすそ分けではなく、嫁が俺の家で婆さんと一緒に夕食作ってくれるようになった。
これがめちゃくちゃ美味い。
俺は25の頃に親父を癌で亡くしていたし、母親は俺が生まれてしばらくしてから離婚していたから家族の味ってのを初めて感じた。
そんなこんなでパソコン教室は終わったのだが相変わらず嫁は食事を作りに来てくれてた。
その頃には嫁1人で夕食を作りに来てくれるようになった。
今考えると世間的にはアウトだったと思う。当時は全くそんなこと考えてなかった。