娘(1)と散歩中、反対車線の車の青年から声かけられた。でも様子がおかしい。爽やかな笑顔が崩れ、目は娘を見ている。焦って逃げたら…奇声あげながら追いかけてきた
995: 名無しさん@おーぷん[] 20/05/01(金)14:43:59 ID:RCI
30年前の修羅場
ちょうどゴールデンウィークに入った頃、もうすぐ1歳になる娘を抱いて散歩に出掛けた。
散歩といっても1kmにも満たないご近所一周コース。
ポカポカした、いかにも散歩日和な天気。
前日まで2~3日雨が続いていたので久しぶりのお散歩で、娘も上機嫌。
ご近所はまとまった土地が売りに出された関係で建設ラッシュだったが、それも終盤戦。
我が家はその中ではかなり早く建ったクチで、周りは外観だけ出来上がったままゴールデンウィークに突入した家が多かった。
道路を一本挟むと昔ながらの家が並んでいて、そこの1つによくしてくれる親戚の夫妻が住んでいて、困ったときは頼れるいい環境だった。
娘とキャッキャしながら歩いていると、「すいませーん」と声を掛けられた。
振り向けば、反対車線にいる車の運転席から青年が手を振っている。
「どうしましたぁ?」と応えると、隣の組の公民館の近くに住む知り合いの家に行きたいが、迷ってしまったのだと言う。
ちょうど車の進行方向200mくらいに公民館があり、その日は公民館でなにか集会があったはずだった。
そのように伝えている最中、青年の顔が変化していくのがわかった。
爽やかな笑顔を浮かべていたはずが、口の端が釣り上がってピクピク動き、目はなんだかギラギラしはじめる。
それじゃ!と断って車の進行方向とは逆にある我が家へと向かうと、車も発進。
しかし、すぐ近くの空き地で方向転換して母の横へ車を寄せ、ジリジリ運転で着いてくる。
「すいませぇん公民館はぁ」と妙に間延びした話し方に変わった青年に、背筋が粟立つ。
何より、青年と目が合わなくなっていた。
青年は、腕の中の娘ばかり見ていたのだ。
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