セルフのガソリンスタンドの横を何も考えずに走っていたらセルフスタンドから勢い良く車が歩道側に出てきた
まだ私が10代だった頃の話。
その頃は自転車でどこまでも行けるぐらいの体力に満ちあふれていた年代。
田舎なので車必須の地域。いつものように自転車で歩道を走っていた。因みに交通量があるので車道は車がビュンビュン通っていて怖くて走れない。歩道に人なんて殆ど歩いていないような場所。
セルフのガソリンスタンドの横を何も考えずに走っていたらセルフスタンドから勢い良く車が歩道側に出てきた。
え、やばい。これ引かれる!
と思った私は自転車を捨てて地面をゴロゴロ転がって難を逃れた。元々運動音痴なのに、その時の瞬発力はすごかったと思う。
そして自転車は車タイヤの下敷きに。
すぐに運転手が車から降りてきて
「大丈夫ですか!?」と聞いてくれた。
身体は無事だったので思わず「大丈夫です」と答えてしまった。運転手はそれはよかったと言って車に乗り込み少し車をバックさせ、下敷きになっていた自転車を起こせるようにしてくれた。
私は無言で自転車を起こし、運転手にペコリと頭を下げて颯爽と自転車にまたがり歩道を走っていった。
車軸が曲がった自転車で。
しばらくして自転車は乗れなくなった。
車軸が曲がっているせいで変な音がしていたし、タイヤもパンクしていた。
自転車屋さんに修理に出したとき、「何したのこれ。直しても意味ないよ。こんなの走れないよ」と言われた。
何故、あの時私は「大丈夫です」なんて言ったのか
せめて自転車を買い直すお金くらい貰っておけばよかった。名刺とか連絡先とか何故聞かなかったのか。私は悪くないのに、身体も痛いのに咄嗟に「大丈夫です」といってしまったのだろう、と思い出すと悔しい。
やっぱり、車道走らないと駄目なのかな。
なんかのまとめでひき逃げされた人が犯人見つけて自転車新しくなった、てのを読んで思い出してちょっと悔しくなったからカキコ