【学校】隣の男子に赤ペンを借りようとしたら彼が購買部で購買から失敬したのをくれた。それから彼は度々購買のものを私や周囲の生徒に配るようになった
当番制で朝と昼休みに購買部を開けて店番をする仕組みだった。
中学2年のある日、赤ボールペンを切らしたので隣の席の男子に
「ごめん、今日だけ赤ペン私にも使わせてほしい」と頼んだら、「ちょっと待っとけ」
と言って席を立ち、程なくして新品の赤ペンを持って来てくれた。
彼は購買委員で、鍵で購買部に入って私のために赤ペンを取って来てくれたのだとすぐに分かった。
「ありがとう。明日必ず払うね。80円だっけ」ところが彼は「いや、いらんよ。どうせ1本くらいばれへん」
次の日、お金を払おうとしたがやっぱり受け取らず、彼は笑って「ほら、青もやる」と言って青ペンをくれた。