高校生の頃、出入り自由で管理がいい加減な寮に住んでいた。ある夏休み、私の部屋の向かいの人が数週間、四六時中豆電球を点けていて怪しげだった…

高校の頃、上から見ると凹型で2階建の寮に住んでいました。
私は、凹の右上に当たる部分に住んでいました。
そこは、学生に限らず、職を持ってる人も住んでいるため、出入り自由の寮で管理はいい加減でした。
しかし、治安も悪くなさそうだし安いので、両親も私も気に入り、私はそこに住むことになりました。
2年生の夏休みに、私の部屋の向かいの部屋の人が、ある日をきっかけに数週間、四六時中豆電球を点けていて、怪しげだったので、大家さんに話をしてみました。
すると、大家さんは、「Ｆ君（私の向かいの部屋の住人）は数週間前から大阪帰ってるはずだよ。」と言うので、おかしいなと思いましたが、防犯対策かなと思い気にせずにいました。

その数日後、私の部屋に向かって誰かが歩いてる足音がしました。
私の部屋の前で、その足音が止まったので、いつも遊びに来る友達だと思い、開けました。

開けてびっくり…。
その半年前に別れた彼氏が、頭ボッサボサ、なよなよＴシャツで血の気の引いた青白い顔で立っていました。
お互い目が合った瞬間からドアの引っ張り合いになり、私は必死で引っ張り、難を逃れました。
まさか向かいの部屋に潜んでたとは思いもしませんでした。
その後、大家さんに電話をして、今後、寮に入らないように、監視してもらいました。
この件で、ストーカーは本当に怖いものだと実感しました。