【悲しい】通っていた小学校は木曜日が集団下校の日で、家の近い児童ごとにグループを作り帰宅していた。私の属してたグループの中に死ぬほど足の遅い一年生の女の子がいて…。
私の属してたグループの中に死ぬほど足の遅い一年生の女の子(A)がいた。当時小学六年生だった私は実質Aの世話係を押し付けられていた
歩くのが遅いAは毎回置き去りにされていた。Aを家まで送り届けるのが私の仕事だった
まぁ学校での出来事を語り聞かせてくれるのが個人的に楽しかったからAの歩調に合わせていつもより時間かけて帰宅するのもそんなに嫌ではなかった。
一緒に帰宅するようになって半年ほどたったある日の木曜日のこと
いつものようにAとのんびり歩きながら帰ってたら、地域で悪い意味で有名な女の子(B)に絡まれた。
「親が暴力団」とか「ご飯食べさせてもらってない」とか色々変な噂が飛び交ってる女の子。当時小学一年生~三年生ぐらいだったと思う。
そのBがAに「こいつ(私)を車道に突き飛ばして」と命令した
Aはちょっと頭の緩い子で、命令に従って私を突き飛ばした。
その時のAの表情や声色から察するに多分罪悪感はなかったと思う。ほんとただただ頭が足りてなかっただけで。
運良く車は来てなかったけど命の危機を感じてダッシュで逃げた
逃げ帰る途中、偶然にもAの母親とすれ違った
気の動転していた私は泣きながら「もうあの子と帰りたくな゛い゛でず!!!」と訴えた
涙ながらに必死に事情を話したらA母は
「貴方のこと慕ってると思ったのに」「まさかそんなことが…」
と子供の私に頭を下げて謝って下さった
少し遅れて後ろから歩いてきたAはニコニコしながらこっちに駆け寄ってきて、A母に叱られた
なんで怒られてるのかわからない様子だった
「もう二度と貴方は○○さん(私)とは帰れません」
とA母から通告されたAは泣きながら腕を引かれて帰っていった
以降、Aを集団下校で見かけることはなくなった。足の障害を理由にA母に送り迎えしてもらうことになったらしい
学校内で見かけることはあったけどAが逃げていくので声をかけられなかった
確かにAのやったことは擁護の余地ないけど、そもそもBがAに変なこと吹き込まなければ何もなかった訳だし、私のこと慕ってくれてたのも事実だと思うから正直Aにはあまり恨みはない
それでももう一緒には帰りたくなかったけど
関係ないけどBの兄は数年後に地元の成人式で警察に暴力振るって逮捕されて二十歳早々実名報道されていた