【撃退】友人が家に帰ると、自分の母親が知らないおばさんと熱心に喋っていた。母親が友人に「あ、お帰り」と一瞬言葉をきった。その途端、何故かおばさんが家を飛び出していった。
友人が学校へ帰ってくると、玄関に知らない靴があった。
来客でも来てるのかなぁ、と思い、静かに自分の部屋に行こうとしたら、
リビングの部屋が開いていて、中の様子が少しだけ見える。
自分の母親が、知らないおばさんと向かい合って、熱心になにか喋っている。
テーブルの上には大量の資料。
まさか宗教の人じゃないだろうな、とあやしく思い始めた頃、中にいる母親と目が会った。
母親、まるで気づいていなかったらしく、「あ、お帰り」と一瞬言葉をきった。
その途端、なぜかおばさんの方があわただしく立ち上がった。
「では、私はこれで失礼します!!」
言うが早いか、おばさんはさっと立ちあがって、必死の形相で家を飛び出してしまった。
友人、突然の事態に唖然。
あとで聞くと、そのおばさんはやはり宗教勧誘だったらしい。
扉を開けたとたんにずうずうしく上がりこんできて、身内が病気になったりけがをしたりしていませんか?
そういうのは全て悪霊のせいだ、とまくしたてたんだとか。
しかし、相手が悪かった。
友人の母は病気の義母のためにその病気を徹底的に調べ、それこそその病気だけなら医学生にも劣らないような知識を持っていたのだ。
神様に祈れば病気が治るといわれてぷつんときた母親は、自分が集めた資料まで持ち出して
義母が患っている病気についてありとあらゆる知識をおばさん相手に喋り続けていたのだった。
(しかも、相手が帰るといっても耳を貸さなかったらしい)
時間にしておおよそ二時間、友人が帰宅していなければもっと喋っていたかもしれない。
その後その宗教の人が来ることは二度となかった。
友人は母親の話を聞いて爆笑したそうだが、お父さんにこの話をしたら怒られたそうだ。
そりゃ、そんなうさんくさい奴家にあげたらなにされるかわかったもんじゃないし、
旦那さんだって心配になるよな