【偏見】結婚も視野に入れてた彼が家族に私を紹介したいと言うので、彼の実家に行った。和やかに挨拶を済ませ、席に着こうとしたとき、彼が突然大きな声で…。
婚約こそしていなかったものの、結婚も視野に入れていて、彼が家族に私を紹介したいと言うので、彼の実家に行った
和やかに挨拶を済ませ、席に着こうとしたとき、彼が突然大きな声で
「父さん、母さん、先に言っとかなくちゃいけないことがあるんだ!」と言った
何?と思ってると
「彼女は…、彼女は母子家庭育ちなんだ!」
…え?というような、微妙な空気になった
彼のお母さんが困ったように、
「あ、お父様、お亡くなりになられてるのね…」
と言うので、
「まあ、私が社会人になった後ですけどね…」
と答えた
彼のお父さんは彼に向かって
「…それは母子家庭とは言わないんじゃないか?」
「いや、仮に母子家庭だとしても我々は何も気にしませんが…」
と慌ててフォローをしてくれた
そして、何とかおかしくなった空気を和やかなものにして、楽しく過ごすことができた
後日、彼に何故いきなりあんなことを言ったのか聞いた。あんな風に突然切り出されたら、ご両親もいらん心配をしたり、余程おかしな家庭なのかと警戒するでしょうと。
すると彼は
「自分はそんなことはないが、世の中は母子家庭育ちに偏見を持ってる人が多いから、先に言っておくべきだと思った」
→あなたの両親は母子家庭とか、複雑な家庭の人に偏見を持っているの?
「とんでもない、僕の親はそんな人じゃない!」
→そもそも、あなたは母子家庭育ちと言うが、私の父は社会人まで私を育ててくれている。
まるで父がいなかったかのように言われるのは不快
「でも、結婚するまでに父親居なくなったら母子家庭でしょ?」
→ただでさえ、20代半ばで父を亡くしてると言うと戸惑う人が多いから、そういうのは自分の口で言いたかった
「でも、母子家庭だといっておかないと。金銭的、精神的に余裕が無いわけだし、家族になるにあたって言っておかなくちゃ」
→というか、一番母子家庭に偏見持ってるのってあなただよね?
「…え?偏見、僕は持ってないよ!」
確かに我が家は父を亡くしたことで、悲しみに暮れはしたけど、困窮したり荒んだりはしなかった
彼には家の話をよくしてたけど、全く伝わっていないことにびっくりした
その後、私の母と会ったときに
「母子家庭で大変だったでしょうけど、これからは僕が彼女をちゃんと幸せにしてあげます」
と言ったのを聞いて、本当に無理になった