【奇跡】「それじゃ」と去っていく元彼を見送って駅の階段を涙を堪えながら昇る私の目の前に●が!突如●が現れた!
今でもあれは現実だったのだろうかと不安になる話。
もうすぐ3月になろうかという肌寒い時期のことだった。私は別れた彼氏に会っていた。貸したものを返してもらって、全て清算するためだった。
「それじゃ」
私をふり、元カノとヨリを戻した彼氏は冷たく素っ気なかった。踵を返しさっさと帰っていく後ろ姿を見て、(あーあ、これで私とあの人をつなぐものは何一つ無くなってしまった)と心底悲しくなった。