自分が寄生虫とか社会のゴミと言われる存在だってのは自覚してるけど、義兄にだけは言われたくなかった。義父母の介護が始まってからの数年、介護義務のある義兄からは…
だけど義兄だけには言われたくなかった
そもそも私が正社員経験がないのは、震災の頃にまで遡る
震災により内定切りにあい、私自身は阪神大震災を経験していたことで、強いストレスからちょっとおかしくなった
神戸の実家戻ったときに病院に通ったら、パニック障害だと診断された
病院で就活やり直すより先に休みましょうねーとお薬出されたので、主婦をしながら頑張って治療した
少しずつバイトも初めて、バイト代で20歳から払えてなかった国民年金約80万は、追納という形で全て払い終えた
パニック障害をなんとか克服して、本格的に就職活動を再開しようとしたところ
高校から付き合ってた夫にプロポーズされ、結婚して、引っ越して生活環境が大きく変わるという出来事があった
克服したとはいえ障害のこともあり、夫からは二人の生活に慣れてから就活していいよと言われたので、
しばらく甘えて、同居生活にいろいろと折り合いをつけながら、徐々に生活の基盤を組み立てていった
いろんな手続きも終えて、三ヶ月たったころにハローワークに行き始めたんたど、仕事を探してる矢先、
義父の介護をしていた義母が尻もちをついて腰をやってしまい、50代で歩行難になってしまった
私が義実家に行って義父母の世話をしてたんだけど、そこからの流れで義実家に同居して義父母の介護が始まった
義父母とも頭はしっかりしてるんだけど、体がどうしても言うことをきかなくて、誰かが家事をしなくちゃいけない
だから私が日中は家事と介護とリハビリ病院までの送り迎えをやり、夕飯まで作って、夕方からパートに出ている
夫は仕事から帰ってくると親の入浴を手伝う日々
やはり他人の私に入浴介助は頼みにくいらしく、今はこの役割分担でうまくいってる
介護地獄という程ではないけど、義母はまだ国民年金を払わなきゃならない年齢だし、
義父の障害年金も義父の生活費だけで消えるから、ヘルパーを雇う余裕もない
メインの収入は残業ができない夫の稼ぎと、私の微々たる稼ぎだけだから、お金は全く貯まってない
そんな状態の家に、朝からふらっと義兄が帰ってきた