【修羅場】吃音の子供達と接してる教師の自分→吃音の教師A先生「い、今テストの~」自分『またどもってるな。でも子供達の前ではかなり気を付けてるのかな』→後日、大変な事態に!
自分は言葉に困難を抱える子供達を支援する立場の教師で、吃音(どもり)の子供達と関わる機会がとても多かった。
長くなるから省くけど、吃音って目に見えるわけじゃないから本当に辛い。大人でもよくわかってない人が多くて「普通に話せ!」って怒られて傷ついたり、同級生からは「変な喋り方」ってからかわれたり…
自分は、同じ立場の先生達と情報共有したり相談したりしながら、子供達が少しでも明るく楽しく学校生活を送れるようにどんな指導・支援をすべきか日々考えてた。
そんな職場で、吃音の教師A先生がいたのは子供達の心の支えになってたみたいだった。
授業では事前に入念に準備して臨んで、特に違和感なく話していて、吃音だって知ってる人が聞けば「確かにどもってるかも」とわかる程度。ただ、教師同士の雑談の時なんかはどもったりしていて「子供達の前ではかなり気をつけてるのかな」と思っていた。
そんなある日、教師達の飲み会があった。普通級の先生達も含めて30~40人ほどの大所帯。
ちょっとした会場を貸し切って、司会用のマイクなんかも置いてあるような規模。
乾杯の挨拶を…となった時、「A先生に乾杯の挨拶してもらいましょうよ!」と私の先輩(中年でかなり年上)が声を上げた。
A先生、促されるがままマイクを持つも、あまりに突然だし大勢の前だし、ものすごくどもっていた。
それを「何言ってるかわかりませ~ん!」「もっときちんと喋ってくださ~い!」と囃し立てる教師達。一番ひどく囃し立ててたのが、よりにもよって一緒に吃音の子供を教えているメンバー達だった。
どもりながらもなんとか乾杯の挨拶を済ませたA先生だったが、教師達はヒソヒソクスクスしててすごく嫌な感じだった。
教師だって人の子なんだし100%聖人なわけないとは思ってたけど、よりにもよって吃音の子供達の支援をしてる教師が、吃音の仲間を晒し上げてバカにして楽しそうにしてるのが本当に理解できなかった。
それだけが原因じゃなくて他にもいろいろあったけど、今は教師は辞めて別の仕事をしてる。