大学生の時に初めてできた彼女は、国立大を目指す高校生だった。志望校に合格したら巣立っていった

大学生の時に初めてできた彼女は、国立大を目指す高校生だった
チョコや栄養ドリンクなどを差し入れする、弱音を受け止める、たまに応援LINEを入れるが基本的にはそっとしておく
スキンシップは求めてきたらするけどこちらからはいかない
その彼女は志望校に合格して新しい環境と出会いがあって別れた
寂しさや悲しさは感じなかった
巣立つ鳥を見送るような誇らしい気分だった

「目標に向かって頑張る彼女を支える俺」が快感になって、資格試験の勉強をしてる人とかオーディションに向けて努力してる人と付き合っては見送ってきた
別れる時はたいてい「ありがとう」と言われる

今の彼女も看護師の国試を明日受ける人だ
明日の朝、カイロとお守りを渡しに行く
きっと５月には俺から離れて立派な看護師になるだろう
俺も30歳になるのでいつまでも若い子と付き合うことはできないけど、楽しくてやめられない