【えぇ…】私の兄は対人関係でかなりドライな人→冠婚葬祭で空気を凍らせる事多々なのだが…私「冷静に見えるらしくてモテるのよね」→結婚した結果、トンデモナイ事に…
兄は共感能力が皆無というか、他人に関心がない人。友達からは「アサヒスーパードライ」とあだ名されていた。笑い話なんかは普通にするけれどドライなところは本当にドライ。
例えば祖母が亡くなって、葬儀の場で私がないていると
「泣いたところでおばあちゃん戻ってこないんだからさあ。お前のそういうところ本当に時間の無駄だよ。さっさと焼いてもらおう」
と親族たちの前で言い放って空気が凍ったこともある。
そんな兄だけれど、普通の話をしてる時は穏やかで優しく、落ち着いてるように見えるので割とモテて、2年前に上司の紹介で結婚もでき、昨年めでたく兄嫁さんが懐妊した。
両親も初孫を楽しみにしてたけれど、残念ながら流産してしまったと連絡が来た。
兄嫁さんが何より楽しみに、そして何よりも気にかけていたことも知っている。
両親も「そっとしておいてあげよう。話す時も赤ちゃんのことは兄嫁さんが言わない限り口にしないでおこう」と言っていた。
兄は「親父とお袋の言う通り、辛いことをわざわざ蒸し返すのは時間の無駄だから余計なことは言わないようにね」と言っていた。
正直、あの兄が繊細な兄嫁さんに寄り添ってるとは思えず、なんだか嫌な予感がしていた。
そして数ヶ月前、兄嫁さんから離婚の話が出た。
両親と私が何事かと話を聞くと、やっぱり赤ちゃんの事だった。
流産したと告げた時、兄は「まあ流れたんなら仕方ないんじゃない。次行けばいいだろう。まあ、こればっかりは誰を責めても仕方ないね」と淡々とした対応だったそうだ。
そして塞ぎ込み、我が子のお骨を抱いて落ち込む兄嫁さんに、
「そんなにしょんぼりされたって俺も困るし、次の機会を与えてあげようという気にならないよ」
「仕方ないだろ、流れちゃったんだから。もう一度子供を与えてあげようと思える女性になって欲しい」
と最悪なことを言っていた。まだ流産から数ヶ月くらいしか経っていない時期のこと。
母は泣き出すし、父は「あの大バカを直ぐに連れてくるぞ!!」とブチ切れていた。
私も兄嫁さんに「兄は許されないことを言った。申し訳ありません」と謝るしか無かった。
当の兄は「流れた子は泣いたら生き返るのか?そうじゃないだろう。
ただの骨に向かって泣くのは時間の無駄だし、もう一度前向きになって欲しいだけ。
俺がそういうところ淡々としてるのは皆知ってるだろ?
ほら帰るよ。子供みたいに駄々こねてないで」
と苦笑いして、兄嫁さんを連れ帰ろうとした。
「自分が昇格した時嬉しそうにしてた兄さんのどこが淡々としてるんだよ!
私の時もそうだったけど、人が悲しんでるのを見るのが面倒くさくて、自分は楽しい、気持ちいい事だけしたいだけだろうが!!何様のつもりよ!」
と叫んでしまった。兄は「ああもう、うるさいな。じゃあ皆で死んだ子のために陰気臭くメソメソしてたらいい。次の機会は兄嫁が謝るまで与えない」と出て行った。
兄嫁さんは実家に帰り、兄は時々我が家に顔を出すようになった。
父の話によると、兄の行いは仲人の上司→会社の同僚や部下にも話が広まってるらしい。
同僚達から「嫁さんに謝れ」と言ってくれてるそうだが兄は断固拒否。
先日兄が仕事の話をしている時、体調不良の部下と思しき人との電話で「そんな体調悪そうにされたって俺どうしようもないよ。こういう電話本当に無駄だね」と言っていた。
多分兄は離婚になると思う。