【修羅場】母「父さん!女性にセクハラしたでしょ!」父「そんなのしてないぞ!」母「さっき会社から連絡してきたのよ!父さんが..」→結果
私の心の中に幼い子供がまだ居たのが衝撃的だった。
私の両親は毒親だった。
父は女性にだらしなく浮気が絶えず、セクハラも色々な女性にしていた。
母は小学校の教師だったので、父と離婚しても経済的に困らないけれど「片親になったら私の結婚や就職に差し障りがあるから、お前に為に我慢している」といつも私に言い聞かせていた。
私は両親から褒めてもらったことはほとんどない。
共働きの両親の為にどんなに家事をしても、学業成績がどんなに良くても絶対に両親は私を褒めなかった。
小学生の時、留守中の隣家の給湯器が異臭を出しているのを下校時に気が付き、消防署に連絡して火事を防いだ時は隣家の人には感謝され私の行動を褒められたが、両親は何も褒めてくれなかった。
それどころか、両親はいつも私を非難し、罵倒する事ばかり言った。
例えば、テストの点が98点なら100点でない事を罵倒した。
出来たことよりも出来ていない事を探して私を叱った。
大学受験では京都大・東京大に行けなかったと罵倒した。
就職先はある程度有名企業だったが、〇〇〇や□□□□(日本を代表するような超有名企業)に行けなかったと侮蔑の表情で叱られた。
また、失敗したら私が号泣するまで叱責された。
幼い頃、転んで怪我をしても洋服を汚したことを叱られた。
病気をすれば、母が学校を休まなければならなくなったと母に叱責された。
母が私に言った様々な侮辱の言葉を父に訴えても母は「そんな事言っていない」と二枚舌を使われ、父は面倒臭かったのか母と同意見だったのか分からないが有って取り合ってくれなかった。
後年、私は結婚して子供を産んだ。
子を育てる中で私は両親が異常だったと思うようになった。
子育ての過程で私が当時の両親と同じ立場になった場合や、
色々な出来事があった時の親と私が同じ年齢になった時に両親の幼さを感じた。
ある時、両親に「なぜ私を叱ってばかりで褒めてくれなかったのか」と聞いたら父は「お前は褒める必要が無かった」と言い、
母は「褒めたら付け上がって努力しない、お前にもっとかんばらせたかったから」と言った。
両親にとって子供を褒めるのは「しないで済む方が良い事」「害悪があるから避けるべき事」だったのは驚きだった。
私は完璧な育児が出来ないかもしれないが、自分の子供には出来るだけ誠実であろうと思った。また、良い事があれば子を褒めようと思った。
これで良いのかと悩みながら育てた子供は既に成人し社会人となり自立した。
自分で言うのもなんだが、子供たちは健康に恵まれ性格も温厚で良い人柄であり、経済的にも安定し自立してくれて嬉しく思う。
先日の真夜中、そんな事を思いながら昔を思い出していたら急に涙が出て止まらなくなった。
「おかあちゃん、なんで私の事、叱ってばかりだったの?なんでちっとも褒めてくれなかったの?」と思って泣いてしまった。
冒頭のように私はもう高齢者と言うべき年齢で、みっともないのに大泣きしてそんな自分が恥ずかしく、そして、幼い子供が自分の中にあったのが衝撃的だった。