【修羅場】ウチに電話をかけてきた東君のお母さん『今度の選挙で○○党に入れてほしいんです!』母「はぁ..」→数年後、衝撃的な展開に・・・
私が子供だった頃はまだ連絡網があって、各家庭の自宅の固定電話が周知されていた。
その連絡網を受け取った1人である東くんの家庭が○○党信者で、選挙がある度にその連絡網を使って電話をしてきていた。
電話をかけてくるのは東くんのお母さんで、私は昔東くんとはかなり仲が良かったけど
中学になってクラスが分けれてから関わりが薄れていたので、何の用だろうと常々不思議には思っていたが、
母は私に電話の内容までは教えていなかった。
私が19歳の頃、母が癌で倒れ、父が事故にあって頭かち割れた。
事故は父:相手=0:10だったけど、最初相手の保険会社がごねて3:7とか言い出して、
弁護士を雇ったり父の病院に何度も話しに行ったり、父の会社に話しに行ったり、裁判の準備をすすめたりと忙しく、大学に行く暇はなくて中退。
結局裁判が終わってお金が支払われたのは事故から6年後。それまでは治療費は保険会社が出してくれたものの、それ以外のお金は自分で出すしかなく、
どちらにしても大学に行き続ける余裕はなかった。
(慰謝料に私の介護料みたいなのは含まれてたけど、元々が学生だったから最低時給にも及ばないような換算されてて本当に散々だった。)
しかも事故から一年間は父がずっと生死の境を彷徨う場面が何度もあり、成人式にも行けないほどしんどかった。
そんな折に東くんのお母さんから電話があった。
いつもは選挙権を持つ母や父を対象にして電話をしていたが、そのときは私を相手に電話をしてきた。
電話での東くんのお母さんの○○党の宣伝っぷりは凄かった。
困ってるときに本当に助けてくれるのが○○党、弱者を見捨てず手を差し伸べるのが○○党、○○党が日本を良くする政党。
なんかそんな内容をずっとアピールしてきた。
だから私は選挙権を差し出す代わりに助けてくれとお願いした。
母の癌、父は余談を許さない状況であること、(まだ大学に在籍していたので)学費と生活費の工面。
弱者を助けてくれるなら私も助けてと藁にもすがる思いで伝えた。
東くんのお母さんは母と父の事故の話を聞いたときはノリノリで相談にのるよ風味だった。
しかし、父の退職が確定してしまったこと、傷病手当金の支給期間、支給期間が切れたあとの具体的に足りない生活費の金額など、かなり具体的にお金の話をした。
あと相手の保険会社にゴネられてて慰謝料の支払いがなされないかもとちょっと脚色して伝えた。
私の選挙権を差し出してこれらが解決するなら安いものだったし、本当に解決してくれるなら投票しない理由もない。
だけど東くんのお母さんは、私の話を聞いて無言になったあと、なんと無言のまま電話を切った。
しばらくしてもかけ直してこないから、こちらからかけ直したら着信拒否されていた。
母がしつこく宗教勧誘されたらお金の話を出すと良いと言っていた意味がわかった。
母はその後すぐに亡くなって、父も裁判が終わる前に亡くなった。保険会社から振り込まれた四桁万円がほぼ私の手元に入ることになった。
(弁護士が私が介護生活で本来得るべき報酬として扱ってくれたのと、いろんなレシートを貯めておいたので、その費用という扱いで、
税金関連の対策もしてくれていたみい。)
私はそのお金で実家を売って駅チカの新しくできたオートロックのマンションを買った。
頼りる身内のいない若い女が遺産を手に入れたと知った変な輩が家に来るようになったから身の安全のためだった。