【修羅場】学級崩壊を目の当たりにした
学級崩壊を目の当たりにした事。
小学生の時、掃除の時間に先生の机の近くでふざけていた子達が
うっかり先生の机の引き出しを開けてしまった。
あわてて閉めようとするも目に入る、引き出しにぎっしり詰まった文房具。
あまりにもカラフルで「先生、大人なのに子供みたいな鉛筆持ってる!」
と誰かが言うと、そばにいた子達が覗き込んだ。
ほとんどの文房具に名前がついていて、その場にいた全員がなくしたはずの
鉛筆、定規、ハサミ、カッター、下敷き等がいっぱいあった。
名前は全部、クラスメートの物だった。
最初はみんな「先生は、拾ってくれて後で返そうと思って忘れてたんだよ」
とか言ってたけど、何となく不安で掃除のたびにみんなで先生の机を覗き込んでいた。
何日たっても返す気配がなく、それどころか先生は、気に入った子達に
「これ、名前が書いてあるけど使って良いよ!」とあげていた。
当然、持ち物を巡って生徒同士のケンカが増え、みんなが疑心暗鬼になった。
授業中に騒ぐ子が増え、欠席が増え、勉強に遅れる子が出てきた。
同時に先生のヒスが増し、席替えと匿名アンケートと学級会の嵐が吹き荒れるも
クラスの雰囲気は一向に改善せず、修了式は全員が逃げるように教室を去った。
席替えやアンケートで、クラスが荒れる原因を生徒に押し付ける先生に対する
反発もあって、当時が一番、精神的に辛かった子供時代だった。