【驚愕】余命宣言を受けた父「死ぬ前にもう一度生まれ故郷に行きたいな~」私「じゃあ来月そこに旅行に行きましょう!」父「嬉しいな!楽しみだ!」→後日、困った事態が発生!!
千葉寄りの埼玉住みなんだけど、台風15号が通り過ぎて5日ぐらい経った頃に旅行に出掛けた。
旅行と言っても、余命宣告されてる父が今ならまだどうにか旅行も可能ってことで
みんなで(母と兄一家と我が家)父の生まれ故郷に連れて行ってあげようってことだった。
前々から死ぬ前にもう一度行きたいと言ってたので。
出発する前日、回覧板持ってきたママ友のAに玄関に置いてあったスーツケースを見られて
「旅行行くの?」って聞かれて「うん」と答えたら「どういう神経してるの?」って言われた。
「千葉がこんな大変な時に旅行に出掛けられる神経が分からない。そんな時間があるならボランティアにでも行けばどう?」と。
Aは元々房総の出身らしいとその時知った。ご実家が恐らく大変なんだろうと思う。
そんな時に・・・と言われると返す言葉もないが、うちにはうちの事情があって
全員のタイミングを合わすのに結構苦労したんだよね。
それに父の状態のいい日がいつまで続くか分からないし。
詳しくは話さなかったけど「父が余命宣告されてて、たぶん最後の家族旅行なんだ」とだけ話した。
それでも「だとしてもこんな時期に不謹慎」と言われて
「そう言う無神経な人とは友達を続けられないよ?いいの?」って言われた。
ママ友は友達ではない。私の中では。子供の幼稚園繋がりで交流があるだけ。
もちろんそれだけの関係でも、中には個人的にLINEし合って友達になった人もいるけど
Aの場合、同じマンションで、子供同士のそういう繋がりが無ければ決して付き合いたいと思うタイプではなかった。
自分が中心にいなければ気が済まない人で、自分が全て決めて回りが合わせるのが当たり前と思ってる人。
「仕方ないね」とだけ言ってドアを閉めた。
旅行から帰ってくると、態度が余所余所しいママ友が何人かいた。
ああ、根回りされたんだなと思った。
でも私と似たような感覚のママ友も結構いて、変わらず接してくれた。
そのママ友さんから聞いた話によると、“病気の父との最後の旅行”の部分は端折られて
「隣県が大変な時に浮かれまくって旅行に出掛けてる」と触れ回ってたみたいだ。
結果、Aの周りには自分を持たないイエスマンだけ残っている。
そしてその中のひとりが今週末計画していた旅行にAの目が怖くて行き辛くなって困ってるそうだ。
こんな言い方は語弊があるかも知れないが、被災者の精神的な疲労や現実的な的疲労は
本当に大変なものだろうと思うしお気の毒だと思うが、
私には私の現実があって、それは比較にならないものだと分かってはいるけど
じゃあどうすればいいのってことになる。
ボランティアって簡単に言うけど、小さな子供がふたりいてどうしたって現実的ではない。
災害義援金の箱を見るとできる限り協力しているけど、当然そんなもので足りることでもないだろう。
だけどもし自分が今回のような被災者側になった時、
余命わずかな父親との最後の旅行を、見ず知らずの自分の為に取りやめて欲しいなんて絶対思わない。