2日続けて2種類の雑煮を食べないと、正月を迎えた気分になれない。ところがコロナが原因で...
ウチは父親が九州で母親が京都。
父親にとって雑煮と言えば、あごだしに鶏肉とかまぼこと小松菜、焼いた餅。
でも母親にとっては、昆布だしに白味噌で里芋と人参と蕪、餅は焼かずに煮るのが雑煮。
お互い、相手の雑煮に対しては「あれはあれで美味いけど、雑煮ではない」というスタンスなので、元日の朝になると、まずジャンケンして、勝った方が自分の食べたい雑煮を作る。負けた方は2日の朝作る。
例えば、元日はあごだし雑煮を父親が家族ぶん作り、二日は母親が白味噌雑煮を作る、みたいな。
ジャンケンに負けた方は、二日の朝に自分の作った雑煮を食べて
「ああ、やっと正月が来た」
とか言っている。
あごだしも白味噌も、普段の食事ではほとんど使わないから、より特別感があるんだろうな。
今年の正月、コロナのせいで帰省出来なくて気が付いたのが、そんな家に育った自分は、2日続けて2種類の雑煮を食べないと、正月を迎えた気分になれない、ということ。
一人暮らしで2つの雑煮を作るのは面倒だと思ったけど、無理してもやればよかった。作り方は両親それぞれから教わっているし。
だけど、将来結婚できたとして、相手も雑煮にこだわりがあるタイプだったらどうしよう。あみだくじでも作って3日まで雑煮なのか。
もし相手も2つの雑煮を必要としてたら4種類。三ヶ日では収まらない。
このままいけば、自分の子が結婚したら8種類、孫は16種類、ひ孫は32種類だから、1月中はずっと雑煮を食べ続けなきゃならないことになるんだよなあ。