【本心】母子家庭で育った私「母さん、月謝代をちょうだい」母「分かったわ。これを渡すわ」私「ありがとう..(いい人なんだけど、母は..」→結果
もちろん嫌いではないし、家族としての情はあるし育ててくれた感謝もある
しかし10歳ごろから数え年25の今まで、好きだと思えたことが無い
母は決して毒親ではない
父親も養育費を入れてくれていたこともあるが、金銭的な問題による苦労はなく生きてこられた
祖父母と同居もしていたので母が仕事で遅くても酷くさみしい思いをすることもなかった
高校大学も、公立という条件はあったが希望のところに行かせてくれた
安くないだろうが塾も通わせてくれた
お金の面に限らず、愛情は常日頃感じてはいた
でももう好きにはなれない
少し父の話をする
両親の離婚理由は、父が私を可愛がろうとしなかったかららしい
高校時代に祖母に確認したが、借金や不倫は一切なく、性格の不一致ということで別れたらしい
父が私に興味がないのは事実か否か、少なくとも今日の今日まで会ったことも話したこともない
安くない養育費を、再婚先で子どもがいるのに振り込んでくれていたことには感謝しているが、それ以上の感情は持ちようがない
さて、父のことを私は知らないし、母も祖父母も私に父のことを積極的に話すことはなかった
しかし「子どもを愛せない父親ならいらない、と思って離婚した」ということを母に聞かされていた
とはいえ聞かされていたのは園児の頃のみで、小学校に上がってからはそんな話も聞くことはなくなった
それを私に聞かせた理由も、いつしか言わなくなった理由も、母の心理も知らない
ただその言葉を聞きながら子どもながらに「母は父が嫌い」ということだけ頭にインプットされた
小学校高学年になるかならないかの頃、母親と大喧嘩した
きっかけは覚えていない
しかし途中で言われた「あんたのそういうところ、父親にそっくりだね!」という母の言葉は今でも覚えている
それを言われた瞬間、私の中では「私は父親に似ている=私は母が嫌う人に似ている=私は母が嫌うにふさわしい人間」という方程式を汲んでしまった
かなりショックだったのだと思う
そこで泣いて傷付いた様子を伺わせればまた変わったのかもしれない
しかし私はそこで「母は私の父が嫌いだし、私の中の父に似た部分は好きではない、では私も母を好きでいる必要はない」と、そう一人で結論付けてしまった
それ以降、私の中から「母が好き」という感情はない
甘えることはあったが、それは情の延長線のようなものでしかなかった
さらに祖母に「あんたの顔は父親似だね」と(恐らく悪気ゼロで)言われてからは余計に「顔も性格も母と別れた父に似ているなら、母を好きで居続けられなくてもおかしくないな」と開き直るようになった
現在実家暮らしの社会人だが、別に母に対して憎しみはないので同居でも何の問題もない
身体を悪くすれば心配もする
ただ今でも母が死んでもちょっと悲しいと思う程度でほとんど引き摺らないだろうと予想できる(むしろ祖母が死んだ方が引き摺りそう)
もうここまできたら、自分の中での修復も不可能だと思う
世のシングルファザー・マザーの方、いや、シングルじゃなくてもだけど親の方
(元)配偶者を否定した口と同じ口で、子どもに「(元)配偶者に似ている」と言わないでやってほしい
私は母を好きでなくなるだけで済んだが、子どもによっては自分を責め続けたりあなたを怨むかもしれない
それを告げられるタイミングによっては取り返しのつかない傷を付けるかもしれない
子どもの身体はあなたの遺伝子とあなたが否定したい誰かの遺伝子が半分ずつ入っている
どうか本人にはどうしようもない、その半分を否定しないであげてほしい