【切ない】夫の祖父家には昔、勇猛果敢な猟犬シロがいた。ある日その噂を聞いた隣県のお金持ちがかなりの額でシロを買いたいと来てシロは売られていった
若い頃はイノシシ狩りが趣味だった。
祖父の家には紀州犬がたくさんいた。
猟犬のなかに、シロと呼ばれるオスの紀州犬がいた。
姿かたちが美しく品評会で何度も優勝したそうだ。
シロは人間には従順だったが、ひとたび狩りになると一変。
山のなかでは恐れを知らず勇猛果敢。普通は人間が銃でしとめるところ、シロは
最後イノシシにとどめをさすところまで、一匹でできてしまう犬だったそう。
祖父は兵庫県在住。
大きなイノシシを何頭もしとめたシロの名声は、隣の岡山まで届いた。